夜の不安を消そうとするのはもうやめた。教育費・介護・ローンを「熾火(おきび)」に変える人生の経営戦略

30代の生存戦略

眠れない夜の正体

ふと、夜寝る前に天井を見上げて思うことがある。 「このままで、家族を守れるのか?」と。

僕の父は今年で65歳、定年を迎える。かつて心臓病を患い、血管移植の影響で右足に障害を持つ父。年々丸くなる背中を見ていると、遠くない未来に「介護」の二文字が重くのしかかる。 母も今年で60歳。物価高の中、障害者年金とパート代を合わせても、両親の生活はギリギリだ。

もし今、父が歩けなくなったら? 誰が介護費用を出す? 長男である僕か? ただでさえ自分の家のローンがあり、子供の教育費を貯めなければならないこの状況で?

さらに実家には、固定資産税と土地改良費で「年間74万円」もの維持費がかかる田んぼがある。役所に売却を相談しても、相手にすらされない負の遺産。 これが近いうち、私の財布に直撃する。

夜、この事実を考えるたびに胸がざわつき、眠れなくなる。 これまで私は、この不安を「消さなければならないノイズ」だと思っていた。 しかし、ある本との出会いが考えを180度変えた。

これは、夜の不安をただの悩みで終わらせず、人生を切り拓くための「熾火(おきび)」として燃やすことにした、私の決意表明だ。

「人生の経営戦略」との出会い

子供の絵本を買いに行った書店で、山口周氏の『人生の経営戦略』というタイトルに目が留まった。 子供が寝静まった後、暗い部屋で電子書籍を開く。そこで衝撃的な言葉に出会った。

「成功者は、リスクを取るのではなく、オプション(選択肢)バリューを確保している」

失敗する人は、一か八かの賭け(リスク)に出て自滅する。 成功する人は、何が起きても大丈夫なように「選択肢(手札)」を複数持っている。

この言葉で、過去の自分の成功体験が腑に落ちた。 かつて大学教員への誘いがあった時、私は「勤める」のではなく「外部講師」という形を選んだ。もし大学が潰れても、臨床の仕事に戻れるように。 あれは無意識に「オプション」を持っていたから上手くいったのだ。

ならば、今の「お金と将来の不安」も同じではないか?

節約という名の「ジリ貧」

今の僕の戦略は、正直に言って「弱い」。 楽天証券でつみたてNISAをやり、飲み会を断り、髪をセルフカットして月数千円を浮かす。 それでも、保育園料やローン、保険料を引けば、自分に使えるお金は月3,000円しかない。

節約は「守り」にはなるが、年間74万円の土地代や、突然の介護費用という爆弾の前では無力だ。 「我慢」だけでは、絶対に豊かさにはたどり着けない。 今の僕には、圧倒的に「攻めのオプション(手札)」が足りないのだ

プロ(FP)をセカンドオピニオンにする

一人でネット検索をしては、「老後2000万円不足」の記事を見て不安になるのはもう終わりにする。 その不安というエネルギー(熾火)を使って、私は新しいオプションを手に入れることにした。

それが、「お金のプロ(FP)をセカンドオピニオンとして活用する」ことだ。

FP(ファイナンシャルプランナー)は、単に保険を売る人ではない。人生の経営戦略における「専門医」のような存在だ。 私のこの複雑なパズル――親の介護、田んぼの負債、子供の教育費、そして自分たちの老後――を全てテーブルの上にぶちまけ、プロの視点で「治療方針(戦略)」を再設計してもらう。

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