生き方を考える。仕事との向き合い方

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ふと、昔のメッセージを見返すことがあった。
理由は特にない。夜、なんとなく時間が空いて、スマホを触っていただけだ。

そこには、仕事が好きだと必死に語っている自分がいた。
今読み返すと、少し息苦しい文章だった。
本当に好きだったかどうかは分からない。ただ、そう言っておかないといけない気がしていたのだと思う。

21歳から22歳の頃、当時付き合っていた人から「かっこいい生き方を見つけたらいい」と言われていた。
今思えば、正しいことを言われていたのかもしれない。
でも当時の自分には、その言葉をどう受け取ればいいのか分からなかった。

だから、分かったふりをした。
仕事について語り、将来について語り、何かを掴みかけているような言葉を並べた。
今思えば、あれは考えていたというより、考えている自分を演じていただけだったと思う。

仕事は正直、嫌いだった。
理由を整理する余裕もなく、ただ毎日がしんどかった。
振り返ると、昔からそうだった気がする。
少年野球も、自分から入りたいと言ったのに、途中で「休みたい」と思うようになった。
高校野球も、1年の夏でやめてしまった。

当時は「自分は根性がないんだ」と思っていた。
でも今は、少し違う見方をしている。
たぶん、結果が出ない場所に長くいられなかっただけだ。
努力が実感に結びつかない状態が、どうしても耐えられなかった。

仕事も同じだった。
ミスを指摘され、怒られ、勉強しろと言われる。
その一つひとつが正しかったとしても、当時の自分には受け止めきれなかった。

今思えば、自意識過剰だったのだと思う。
自分は有能だ、特別だ、どこかでそう思っていた。
大学の成績が良かったことも、その勘違いを強めていた。
だから、指摘されるたびに傷つき、いじけて、心を閉じた。

言われたからといって勉強はしない。
その代わり、不満を言葉にして、人にぶつける。
結果、人が離れていく。
今ならよく分かる。あれは、かなりよくない循環だった。

それでも時間は進む。
社会人4年目、結婚してしばらくした頃、妻の妊娠が分かった。
「父親になるかもしれない」という現実が、急に目の前に現れた。

そのとき、どんな父親になりたいんだろうと考えた。
正解は分からなかったが、目標を書き出してみた。
有名な方法を真似しただけだった。

正直に言えば、今も達成できていないことは多い。
思い描いた通りの自分にはなっていない。
それでも、気づけば続いていることがいくつかあった。
論文を書いた。学会で発表した。学生の前で話す機会も増えた。

振り返ると、「頑張った」というより、
無意識のまま近づいていた、という感覚に近い。

あの頃の自分は、結果が出ないとすぐにやめていた。
たぶん、目標がなかったのではなく、
誰かの期待を生きようとしていただけだったのだと思う。

今も、仕事が嫌になる日はある。
全部投げ出したくなる瞬間もある。
でも、不思議なことに、少し時間が経つと戻ってくる。
完全に折れてしまうことは、あまりなくなった。

久しぶりに見返したメッセージを読みながら、ふと思った。
当時の自分は、この人から逃げたかったのだと思う。
でも今の自分は、その人と同じ方向を見ている。

理想の自分。
なりたい姿。
かっこいい生き方。

あの頃、息苦しいと感じていた人物に、
今の自分は少しずつ近づいているのかもしれない。

それが成長なのかどうかは、正直まだ分からない。
ただ、逃げずに考え続けていることだけは確かだ。

今は、それでいいと思っている。
まだ、途中だから。

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